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5つ星レビュー 映画『彼女がその名を知らない鳥たち』感想とあらすじ~意外な結末と深い愛~

映画『彼女がその名を知らない鳥たち』についての作品紹介とレビューです。

この記事の内容
  • あらすじ
  • 見どころ
  • 感想

興味のある所からどうぞ。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
目次をクリックすれば、そこから読めるよ!

「彼女がその名を知らない鳥たち」のあらすじ

鬱屈とした気持ちをクレームで発散している十和子(蒼井優)は、不潔で何をさせてもダメな陣治(阿部サダヲ)との二人暮らし。

十和子は毎日働きもせずに、陣治がお茶缶に補充する金を使って堕落した生活を送っている。
陣治に生理的な嫌悪を抱きつつも、生活の面倒を見てもらう十和子。

5年前に別れた黒崎(竹ノ内豊)の事が忘れられない日々の中で、いつもの様にクレームを入れた店舗の店員だった水島(松坂桃李)と恋に落ちる。

徐々に水島にのめりこんでいく十和子だったが、同時に自分を監視しているような行動に恐怖を覚えていた。
「このままやったら、えらい事になるで!」その陣治の言葉が意味するものは何なのか。

誰よりも強い愛とは…。

作品情報

劇団「大人計画」の看板俳優の阿部サダヲや、透明感とやさぐれた演技のギャップが素晴らしい蒼井優をダブル主演で起用。

監督は「日本で一番悪い奴ら」「凶悪」等、骨のある作品を撮る事で人気の白石和彌監督による作品。
公式サイトはこちら

キャスト

役名 俳優
北原 十和子 蒼井 優
佐野 陣治 阿部 サダヲ
水島 真 松坂 桃李
黒崎 俊一 竹野内 豊
国枝 カヨ 村川 絵梨

 

スタッフと基本情報

監督 白石 和彌
原作 沼田 まほかる「彼女がその名を知らない鳥たち」
脚本 浅野 妙子
製作国 日本
公開年 2017年10月28日
製作会社 C&Iエンタテインメント
しんえんちゃん
しんえんちゃん
白石監督ほんと大好き。

作品の見どころ

この作品の見どころは、この3つです。

  1. 人間の弱さ・もろさ
  2. 雰囲気だけでどうしようもなく際どい蒼井優と松坂桃李
  3. 共感されない究極の愛の形

人間の弱さ・もろさ

つい恋愛に依存してしまう十和子の女としての脆さ。
自分が愛する女が、違う男を追いかけてしまう時に強く出られない男としての弱さ。

そんな側面から話は進んでいきます。

水島の軽薄さや、心のどこかで分かっているのに見ないふりをする十和子の姿は、恋愛をしたことのある人ならだれでも1度は通っている道ではないでしょうか。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
「あ、コレ私だ。」って、気がついたら十和子に自分を重ねてたよ。笑

 

雰囲気だけでどうしようもなく際どい蒼井優と松坂桃李

ちょ…笑(ゴクリ
と思うほどに空気感が濃密なシーンがちらほら登場するこの作品。

別に服を着ていても、そんな生々しさを出すことはできるんだなぁ…と思うと同時に、十和子と水島の関係性だからこそのリアルさがあります。

愛情を持つ相手にはなかなか出来ない態度や振る舞い。
シーンのインパクトだけがピックアップされがちですが、このシーンがあるからこそ、2人の関係の寂しさやあっけなさが際立ちます。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
人間ておろかだなぁと思っちゃうんだよね。

共感されない究極の愛の形

誰にも共感されなくても、想いを貫いている愛が描かれているんですが、これってとっても難しい。

何かをする時に自分じゃない他の誰かの目を少し意識してしまう事はよくある事だと思うんだけど、そんな事をせずに、その相手の幸せや喜びをただ願い、自分のためにそうしたいから。

そんな理由で行動できるのは、ある意味狂っているし、かなりの幸福を感じるのではないだろうか。
愛情を超えて、人間の幸せって何なんだろう、と考えてしまいます。

感想とおすすめ度:星4

作品ポスターにも書かれた『あなたはこれを 愛と呼べるか』の通りに、見る人によって意見が分かれる作品。
もしかしたら、全く理解できないっていう人もいるかもしれないけど、ぜひ最後まで見て欲しい。

それから、結構言ってるけど俳優陣の演技がすごいです。
舞子Haaaan!!!の面白い阿部サダヲはどこにもいません。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
蒼井優の演技は心が痛くなる役が多いんだけど、いつも演技が素晴らしくて大好き。

ストーリー:★★★★

物語の前半では、ただの最低な人たちの物語…な感じで話がすすんでいきます。笑彼女がその名を知らない鳥たち感想

どこにでもある月並みな恋愛のもつれ。
…だったはずが、過去を掘り下げられることによって、どんどん違った見え方をしていきます。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
人間てやっぱり視野がせまくなりがちなんだよね。

意外性:★★★★

途中までなんとなく話が読めますが、最後にそんな終わり方するの…?!って感じのフィニッシュをします。
終わり方、個人的に結構好きです。

映像:★★★

色々な意味で松坂桃李ィ…ってなります。笑
ラストシーンはとってもきれいです。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
十和子がいろんな意味で良くないですね。笑

演出:★★★

可もなく不可もなく。

十和子と陣治の暮らす部屋の乱雑具合とか、散らかった部屋での2人の食事シーンは、すさんだ生活をすごく感じて良かった。

演技:★★★★★

蒼井優の演技がいつ見ても素晴らしい。
あんな透明感を持っていながら、どこまでも最低な女を演じられるのは、女優としての力があるからこそだと思う。

松坂桃李もなかなかの最低マンなんですが、これがまた「いるいる!」ってなる奴です。笑

阿部サダヲもいい感じに嫌悪感をあおる演技が素晴らしいですが、小汚なさの演出が肌の浅黒さだったのがちょい微妙でした。