【5分読み!】小説「風の中のマリア」内容と感想~活字版ナショジオ~

風の中のマリア感想

隠れた名作「風の中のマリア」を紹介します。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
ナショナルジオグラフィック的なドキュメンタリーが好きな人にもおすすめ!
今回の内容
  • あらすじ
  • 見どころ
  • 感想

では解説していきます!

「風の中のマリア」のあらすじ

人間から恐れられ、害虫として恐れられているオオスズメバチ。
見つかれば駆除の対象とされているが、彼女たちからすれば必死生きているだけに過ぎない。

メスのオオスズメバチのマリアは、日々「偉大なる母」である女王バチのために女戦士「ワーカー」として働いていた。
マリアの住む帝国にオスはいなかった。帝国はメスだけで構成されている。

若く強いマリアは今日も、自分の家であるこの帝国とその子供達である幼虫の為に、鎧のような体を武器に戦い続けている。
マリアはある時、狩の最中にオスのスズメバチに出会う。

そこで知らされるオオスズメバチとその帝国の運命と、帝国を守るための戦いは決して楽なものではなかった。

永遠に続くと思っていた帝国に陰りが見え「偉大なる母」の終わりを見る中でも戦士として子供たちを守ろうと戦うマリアの運命は…。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
とにかく、ものすごく詳しく習性について書かれているんだけど、全然説明っぽくないから完全にドラマとして見られるよ。もはや大河ドラマだと思う。笑

目次と書籍情報

『風の中のマリア』の目次と書籍情報です。

目次

第一部

  1. 疾風のマリア
  2. 生まれながらの戦士
  3. 初めての飛翔
  4. 女王の物語

第二部

  1. 襲撃
  2. 見えない敵
  3. 宿命
  4. 死闘
  5. 旅立ち

エピローグ

著者 百田 直樹
出版社 講談社
出版年月日 2009年3月4日
ページ総数 320ページ
定価 文庫本:680円 + 税
Amazon Kindle なし

 

作者の紹介

作者は『永遠の0』でも有名な百田直樹(ひゃくた なおき)さんです。

百田直樹さん

大阪府大阪市東淀川区出身。同志社大学法学部在学中に『ラブアタック!』(ABC)に出演し1978年当時大学3年生で6回目の挑戦などをする常連だった。大学は5年在籍した後、中退。

~中略~

放送作家となり、『探偵!ナイトスクープ』のチーフライターを25年以上に渡り務めているほか、『大発見!恐怖の法則』などの番組の構成を手がけた。
2006年(平成18年)に『永遠の0』(太田出版)を発表し、小説家としてデビュー

現在は小説家を引退されていますが、ツイッターをされていますね。

その他作品

  • 永遠の0
  • 海賊と呼ばれた男
  • モンスター
  • 影法師
  • 幸福な生活 …など
しんえんちゃん
しんえんちゃん
百田さんの小説はどれも読みやすいものが多いよ!

作品の見どころ

普段は嫌われているスズメバチですが、この小説の主人公としてのスズメバチ(そしてマリア)には好感を抱いてしまいます。

そんなスズメバチへの見方が変わってしまう、この作品の見どころを紹介します。

戦士としての気高さが最高にかっこいい

作品の中には、女戦士として帝国を守るマリアの姿が気高く、勇ましく描かれています。

物語中盤で、オスのスズメバチであるヴェーヴァルトと出会いますが、一瞬の揺らぎを見せただけですぐに戦士としての顔を取り戻します。

オオスズメバチの生態のせいだと言えばそれまでなのかもしれませんが、その生態を生かしながらもしっかりと人間味を持たせる描写が一貫している事も素晴らしいです。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
変に物語性を付けないのが逆に孤高の戦士感あってかっこいい。

しっかり調べられたオオスズメバチの生態が面白い

この小説は本当によくオオスズメバチの生態について調べてかかれているんだなぁ…。
巻末についている補足資料を読んでみると余計にそう思ってしまいます。

例えば、ザっと上げるとこんな感じ。

  • 幼虫時代は肉食だが、成虫になると固形物は一切食べない
  • 私達が普段見ているオオスズメバチは大体メス
  • 生まれる時期でオスとメスが分かれる
  • 女王バチが生むのはメスのみ
  • 女王バチは最期、同じ巣の戦士(ワーカー)によって生涯を閉じる

小説なのですが、読んでいるとナショナルジオグラフィックを見ている気分になります。

 

感想とおすすめ度:星4

純粋に知的好奇心を満たしてくれるこの作品は、かなりオススメできます。

内容も、中学生くらいであれば理解が出来そうな内容なので手軽に読める一冊ではないでしょうか。

どこか機械的な昆虫ですが、その生態にうまくドラマをなぞらえていて、とても面白い一気見できる作品に仕上がっています。

風の中のマリア レビュー
しんえんちゃん
しんえんちゃん
この作品を読んでる間は、スズメバチが怖いっていう気持ちより、ただただカッコいいって言う気持ちになるよ。

価格:★★★

文庫本サイズの一般的な値段です。
可もなく不可もなく、といった感じ。

ストーリー:★★★★★

まるで大河ドラマをみているかのような壮大さがあります。

一つの帝国が出来上がり、衰退していく歴史を眺めているような気分になります。

オオスズメバチの生態や女王バチの誕生など、創作ではなくしっかりと調べられているので私たち人間の知らない所で、こんなドラマが何度も繰り返されているんだと思いをはせてしまいます。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
本当に面白くて、徹夜で一気読みしてしまった。笑

意外さ:★★★★

オオスズメバチの生態なんて、興味を持って調べたことない人がほとんどだと思います。

そんなところも含めですが、当たり前に人間とちがいすぎる生態に「へーー!!!」が止まりません。
純粋に知的好奇心が止まらない一冊です。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
生まれる時期によってメスとオスが決まるのとかビックリ。普段見てるスズメバチってほとんどメスなんだって。

読みやすさ:★★★★

今回の作品に限らず、この作者の作品はかなり読みやすいので、ふだん読書をしない人や中学生にもオススメできる作品です。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
読書感想文の課題図書にしたら、かなりよさげな気がする。

読み返し度:★★★★★

ふと目についた時、手に取って読みだすとまた続きを読みたくて仕方がなくなる感じの作品です。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
何回読んでも面白いっていうのがすごい。