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5つ星レビュー『陽はまた昇る』感想とあらすじ~成功のバックヤード~

陽はまた昇る 感想

映画「日はまた昇る」のあらすじとか感想です。

この記事の内容
  • あらすじ
  • 見どころ
  • 感想

興味のある所からどうぞ。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
目次をクリックすれば、そこから読めるよ!

映画『日はまた昇る』のあらすじ

部隊はカラーテレビも完成し、高度経済成長の待っただ中の日本。

日本ビクター(今のJVCケンウッド)を舞台に、カラーテレビの普及とともにビデオ開発事業が当たれば5,000億のビジネスになると言われていた時代。
当時、業界8位だった日本ビクターもそんなビデオ開発事業に参入します。

そんな、夢があるはずのビデオ開発の事業部の部長に、加賀谷静雄(西田敏行)が就任。
しかし、ビデオ開発事業部の部長は、やれば1年でクビになると言われている程の赤字続きの部署だった。

噂はともかく、ビデオ開発部門の実情を知った加賀谷はこの部署だけでなく、会社全体が経営の危機に直面している事に驚く。
そんなこともあり、加賀谷は本社から事業部の20%のリストラを言い渡されて…。

当時の映像の世界規格を作り上げたVHS開発の陰でどんなことが繰り広げられていたのか。
「ものづくりの日本」と言われている背景にある、名前も知らなかった開発者たちのひたむきな姿が描かれる。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
もはや西田敏行が出てる時点で泣ける話のフラグが立つよね。(偏見

作品情報

世界の映像業界に革命をもたらしたVHSビデオの開発の裏側を映画化した作品。

「ものづくりの日本」その裏側を覗き見ることができるので、その情熱を感じてみては?

キャスト

役 名 俳 優
加賀谷 静男(事業部長) 西田 敏行
大久保 修(事業部次長) 渡辺 兼
江口 涼平(システム開発課員) 緒方 直人
武田 壮吉(社長) 夏八木 勲
金沢 紀之(副社長) 石橋 蓮司
村上 雅恵(居酒屋女将) 倍賞美津子
松下 幸之助(松下電器産業相談役) 仲代 達也
寺山 彰(ソニー社長) 江守 徹
大野 久志(三菱電機事業部長) 石丸 謙二郎
しんえんちゃん
しんえんちゃん
キャストがとにかく豪華!

スタッフと基本情報

監督 佐々部 清
原作 佐藤 正明 『映像メディアの世紀』
脚本 西岡 琢也 / 佐々部 清
製作国 日本
公開年 2002年6月15日
上映時間 108分

 

作品の見どころ

この作品の見どころはココ!

  • 企業同士の戦い
  • 重すぎる重圧の中で起こした奇跡の大復活
  • 外で戦う男、中で支える女

ソニーvs日本ビクターの企業同士の戦い

作品内では、当時先行販売されていたソニーの映像規格「ベータマックス」との戦いが描かれています。

家庭用ビデオまだ普及していないころ、汎用性の事を考えて、日本政府の方針を受け映像規格の統一が促されました。

通産省
通産省
いっぱいあったら国民も混乱するし不便だから、映像規格は一つにしてね。

という事で、すでにデータマックスを販売していたソニーは、何としても新しい映像規格をデータマックスに決定させたいのでした。

という事は、当時日本で最王手の松下電器電気が販売する製品にデータマックスを採用する事が事実上の条件でした。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
今と違ってそんなに昔だと選択肢がないから、やっぱそうなるんだろね。

日本ビクターとソニーの戦いの勝敗は、松下電器の松下幸之助にゆだねられます。

 

重すぎる重圧の中で起こした奇跡の大復活

自分ひとりが首になる…そんなもんじゃなく、部下たちとその家族の生活を守らなければいけないプレッシャーの中で、商品開発に駆けずり回る日々…。
寝る間も惜しんで会社に泊まり込みながら、ひたすら取り組み続ける姿は鬼気迫るものがあります。

やる気をなくした事業部の部下たちを説得するシーンは、熱意がすごかった。
紆余曲折の後、VHSが勝利を勝ち取る姿には、ついつい涙が出てしまうんじゃないでしょうか。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
松下幸之助が『何事も「人」』って言ってるけど、大きな力を起こすのはたった一人の強い想いとか情熱なんだね。

外で戦う男、中で支える女

加賀谷は本社と部下たちの板挟みになりながら、毎日ズタボロで戦い続けました。

そんな夫の姿を見た妻の圭子も、影ながらそんな加賀谷に寄り添います。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
頑張る人を、後ろからそっと支えるのも、戦い方の一つなんだよね。

感想とおすすめ度:★4.5

この作品では、映像技術の開発を日本ビクター側の視点で描いています。
その為、若干ソニーが悪者をにおわせる形で描かれているので、そこがちょっと気になりました。陽はまた昇る5項目レビュー会社のお荷物となって捨て去られようとしていた部署が、結果的に倒産しかけの会社を救うのは、見ていてついつい感動します。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
社会人やったことある人はかなり感動すると思う。

ストーリー:★★★★★

陸王とか下町ロケットも流行りましたが、ある意味その先駆けみたいなのがこの作品。
部下たちの人生を背負った状態で、自分自身もギリギリなのにそれでも踏ん張る姿は、ダラダラしている自分も何かしなくちゃ…!という気になってしまいます。

実話ベースに脚本が作られているので、企業名がそのまま出ているところも分かりやすくて面白いです。
その後、主人公のモデルになった高野鎮雄さんは、「ミスターVHS」とか「VHSの父」って呼ばれるようになったとか。

プロジェクトX 高野鎮雄
しんえんちゃん
しんえんちゃん
ちなみに、モデルになった高野さんはNHKの番組『プロジェクトX』でも紹介されているよ。

 

意外性:★★★★

最終的にハッピーエンドでお話は終わるんですが、その後の日本ヴィクターの凋落はこの話を知っているので少し寂しい気分に。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
諸行無常の感じがすごいね。

映像:★★★

今と違って映像は少し古さを感じますが、逆にそれがいい味を出していると思います。

昔を振り返っているような、そんな効果が棚ぼた的に出ている感じです。

演出:★★★★

2002年とちょっと古めの映画にはなりますが、そこまで気にならずに見られます。

事業部の解散になった時の為、加賀谷が従業員一人一人にお詫びと一緒に盆栽を配ろうと育てるシーンは、言いようのない侘しさがありました。

演技:★★★★★

西田敏行の演技は勿論、そのわきを固める俳優陣も豪華なので、VHS開発に至るまでのシーンの怒鳴りあいは、緊迫感がすごかった。