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5つ星レビュー『レナードの朝』あらすじと感想~人間として生きる事とは~

映画 レナードの朝 あらすじと感想

今回は実話を基にした映画「レナードの朝」のあらすじとか感想です。

この記事の内容
  • あらすじ
  • 見どころ
  • 感想

興味のある所からどうぞ。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
目次をクリックすれば、そこから読めるよ!

『レナードの朝』のあらすじ

マルコム・セイヤ―という医師(ロビン・ウィリアムズ)が赴任した先の病院で体験した、患者であるレナード(ロバート・デニーロ)との友情と闘病を描いた実話を基にした作品

もともと研究医の志望のセイヤ―医師が、ふとしたことで慢性神経病患者専門の病院に臨床医(現場の医者)として配属される。
そこで『眠り病』と呼ばれる、表情がなく一言も声を発さず、同じ姿勢から全く体を動かさない患者たちと出会う。

研究医志望だし、ちょっとコミュ障気味のセイヤ―だったが、誠実な人柄で院内の患者たちと日々接していく。
ある日、セイヤ―が眠り病の患者たちを診察した時に偶然、彼らに反射神経が残っている事に気がつく。
彼らはボールや音楽、ペンの落下等に反応する事がわかり、反応しないだけで内面では生きていると確信する。

そこでセイヤ―は、眠り病患者たちの回復の為に、最も重症であるとされていたレナードに、正式認可されていないパーキンソン病の新薬を試すことを考えたのだった。
何度も薬を試行錯誤しながら試していたある夜、レナードが目を覚まし、セイヤ―に笑いかける奇跡が起きたが…。

作品情報

ハリウッドの大御所、ロビン・ウィリアムズとロバート・デニーロが挑んだ感動の作品。

実話を基にした話で、ロビンウィリアムズが演じる医師、オリバー:サックス氏が体験した医療ノンフィクションになっている。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
今まで見た映画の自分的名作TOP10に入るくらい、大好きな映画。

キャスト

役 名 俳 優
レナード・ロウ ロバート・デニーロ
マルコム・セイヤー医師 ロビン・ウィリアムズ
ロウ夫人 ルース・ネルソン
ポーラ ペネロープ・アン・ミラー
エレノア・コステロ ジュリー・カブナー

 

スタッフと基本情報

監督 ペニー・マーシャル
原作 オリバー・サックス『Awakenings』
脚本 スティーブン・ザイリアン
製作国 アメリカ合衆国
公開年 1990年12月22日
上映時間 121分
しんえんちゃん
しんえんちゃん
この映画の原作になったノンフィクション本は、日本でも出版されてるよ。

 

作品の見どころ

この作品の見どころはココ!

  • ハリウッドの2大演技派俳優の演技のぶつかり合い
  • 思わず涙してしまう人間ドラマ
  • 生きる事について考えさせられる

ハリウッドの2大演技派俳優の演技のぶつかり合い

あまりにも大御所な俳優による演技のぶつかり合いがすごい。
ロバート・デニーロもロビンウィリアムズも、この作品の為に作品作りに余念がなかったという。

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作中で目を覚ましたレナードは、大人の体になっていてもピュアな少年の心のままなので、その少年の心が様々な葛藤や、再び襲い来る病の恐怖瞳や、眠っていた時間に進んだ文明を目にした感動で瞳を輝かせている様は演技と分かっていても

思わず涙してしまう人間ドラマ

わずか121分の作品の中に、これでもかこれでもか!!…と様々な登場人物の人生が凝縮されて描かれている。

回復前のレナード&ママ

時が止まってしまった息子を愛し続ける母親、周囲にバカにされながらも病に向かって歩みを止めない医師、それを支える看護師、再び動き始めた時間で今までを取り戻そうとする患者たち…。

この作品は、レナードが主役ながらレナードと同様の障碍を持つ患者たちの人生にも、喜びと戸惑いがジェットコースターのように訪れる様が描かれている。

恋をしたレナードが、また自分に病が襲い掛かるのを防げない事に恐怖し、自棄になり、受け入れ、またそんな日々に戻っていく様は本当に過酷。

レナードとポーラのダンスシーン
しんえんちゃん
しんえんちゃん
レナードの淡い恋の芽生えと終わりが悲しすぎて涙が止まらない

 

映画を見た後も、生きる事について考えさせられる

視聴後は、悩んだり泣いたり笑ったり、そんな風に世界とつながりを持てること自体が、とんでもなく幸せなんじゃないかな?と考えさせられる映画になっている。

押さえつけられるレナ―ド

理不尽な環境の中で、ほんの一瞬でもまた世界とつながりを持てたことが、眠り病患者にとって良い事だったのか?

きっとそれは、彼らにしか分からない事なんだろうけど、私達は彼らのおかげで自分の人生をもっと大切に生きなければならないと思い出せた気がする。

感想とおすすめ度:★4.5個

レナードの短い青春時代と、少年がわずかな時間で大きく葛藤し、挫折し、大人でも持てないような強さを手に入れる様子が描かれた今作。
私の評価はこんな感じ。

レナードの朝おすすめ度人間の喜怒哀楽すべてが詰め込まれた名作。
そして、人生で一度は見て欲しい映画として紹介したい&子供に将来見せたい作品。

ストーリー:★★★★★

話の内容はとても重たいが、それでも自分の人生を精一杯生きぬくレナード、そしてレナードの強い意志を受け取ったセイヤ―医師の強い友情は感動しかない。

 

意外性:★★★★★

これが創作の映画であれば、みんなが幸せになってエンディング…とかなるんだろうけど、実話を基にしてるし、そこはそうならないお話。

ただ、悲しいだけではなくて、眠り病にかかっている彼らが目覚めたあのひと時を周囲の人たちが大切に思っている事がわかる終わり方になっている。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
看護師の彼らに対するお世話が、オープニングでは機械的だったのが、エンディングでは話しかけたり人間的に扱われている描写でまた涙

映像:★★★★

時代を感じる画質だけど、逆に回想シーンを見てるような感じになってアリだと思った。

演出:★★★★★

レナードが世界を取り戻していく描写は、まさに少年のそれだし、セイヤ―が不器用ながらに患者と向き合う姿も素晴らしい。

2人が外出してアイスクリームを食べたり、何気ないシーンがかなり素晴らしい。

演技:★★★★★

文句なしの満点。
ロバートデニーロもロビンウィリアムズも、素晴らしい演技。

デニーロは耐性がついて薬が効かなくなっていく様を、とんでもないリアリティで演じ切っているし、ロビンウィリアムズは苦悩する不器用で誠実な医師の人間としての葛藤がビシビシ伝わってきてすごい。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
ついつい自分が、登場人物たちの世界をのぞき見しているんじゃないか…そんな錯覚を覚えそうになる作品