「志村流」感想と要約~日本を代表するコメディアンの知られざる成功哲学~

書籍「志村流」要約と書評

日本を代表するコメディアンの知られざる仕事論、人生観が語られた自伝「志村流 金・ビジネス・人生の成功哲学」の感想です。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
人間臭い所含めて大好きだったから、訃報はただただショックだったなぁ…
ここにタイトルを入力
  • あらすじ
  • 要点や見どころ
  • 感想

ではどうぞ!

書籍情報

「志村流」は、一流コメディアンである志村けんが、自らの仕事と人生についての哲学について書いている、自伝に分類されます。

移り変わる時代の中で、昔ならではの一本気なやり方は古いとされる事も多いです。
しかし、実直な人柄に裏打ちされたスタンダードなやり方だからこそ培われたであろう、コメディアン「志村けん」の人生哲学は、今の時代だからこそもう一度読みたいと感じる一冊になっています。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
面白いおじちゃん、っていうイメージの裏の苦労を知ると、また惜しい人を亡くしたって強く感じちゃうね。
著者 志村 けん
出版社 マガジンハウス
出版年月日 2002年3月22日
ページ総数 190ページ
定価 単行本:1,430円(税込)
Amazon Kindle あり

 

作者の紹介

作者はコント界の帝王、志村けんさんです。

古くはドリフターズの中でも中心人物として活躍。
近年では、志村動物園の園長として、動物たちに見せた優しいおじいちゃんのイメージが印象的です。

直接会ったことはなくても、なぜか身近に感じる。
そんな親近感で視聴者に愛されていました。
訃報のニュースは、日本中が悲しんだことも記憶に新しいのではないでしょうか。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
私もかなり大きなショックを受けたよ。

プライベートでは、コントで見せるブッ飛んだキャラクターとは真逆のシャイな人柄と無類の女性好きだったところも、愛される理由の一つだったのかもしれません。

Instagram @ken_shimura_bakatono67

 

「志村流 金・ビジネス・人生の成功哲学」の要約

コメディアン「志村けん」が成功をつかむ上でどんな事をしていたのか。
時代を作ったコント集団、ドリフターズで加藤茶と並んで人気者になった後にも、バカ殿様など沢山のキャラクターを生み出した一人の男の舞台裏を赤裸々に明かしてくれています。

要点はコレ

  1. 仕事で結果を出せる事には投資を惜しまない
  2. 仕事を成功させるカギは思ったより地味なポイントにある
  3. 成功の陰には常識がついて回る
  4. まずマネをしてみて、そこから自分の適性を見極め、オリジナリティを出すのが仕事で成果を上げるために即効性が高い方法
  5. 様々な顔を持て
しんえんちゃん
しんえんちゃん
ここからちょっと、読みやすくする為に文体チェンジするね!

 

1.仕事への投資を惜しむな

 

プライベートでは、物欲も執着心もなく、こだわりがないので贅沢なものにお金を使う事はない。

しかし、仕事であれば話は別である。
仕事に生かせると思ったものには、投資を惜しまずお金を使う。

その中でも特に自分の大きな投資は、専属の放送作家がいる事である。
お笑いをやる上で「ネタ」や「構成」というのは肝になる部分だ。
この2つの要素に力を入れる為、自費で放送作家の朝長浩之さんへ個人的な仕事をお願いしている。

これは業界の中でも、変わっている。
1人の芸人が一人の放送作家を独占するというのは、恐らく他に見当たらない例だと思う。

誰しも得意や不得意がある。
大事なのはその能力を分かった上で、補足したい部分や苦手なポイントをお金を払ってでも強化して補う事だ。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
これは!!!と思ったポイントにはきちんと投資する事が大事なんだね。

 

2.仕事を成功させるポイントは地味なところにある

仕事を成功させるポイントは地味なところにある。例えばこんな感じに。

  1. 準備に全力を尽くす
  2. 成功のかげには常識がついてまわる

コントを作るとき、徹底的な準備をし、作品を仕上げた後にも何度も繰り返し作品のチェックをする。
まさか視聴者はそんなに時間を使い作られたものだと思わないだろう。
だが、それがあるべき姿だ。苦労の跡が見えているのでは、台無しなのだ。

完璧なものを求めても、100%のモノは出来ない。おそらく80%程度だろう。
とはいえ、全力でいかなければその80%すら到達しないのだ。

著者の場合は、コントという形で笑いを視聴者に届けるのが仕事である。
そこで現場には、どんな時でも約束の時間前に入る。
これを絶対に守る。
相手の立場の上下に関わらず、仕事のスタート時点で対等にいたいからだ。

約束の時間に遅れてしまえば、相手に引け目を感じ、借りを作ってしまう。
「約束を守る」当たり前の事をしっかりする事で、バカ殿様の収録などの自分がトップを務める場合にも、良い緊張感を与える事が出来る。

プロであれば、その準備もプロであるべきだ。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
当たり前の事を当たり前に出来るって言うのも一つの才能だし、プロ意識の高さを感じるね。

 

4.オリジナルの前には「マネ」がある

「オリジナル」があれば、モノは高く売れる。
ただ、オリジナルを完成させることは容易ではない。

何かに行き詰った時や、自信をつけたい時は、何も考えずに「マネ」をしてみればいい。
理屈は置いておいて、出来る奴や上司なんかの行動パターンをマネしてみるのだ。

その結果、上手に出来ないなら、それは才能がない証拠だ。
才能がない=お金に結び付かないから、その道はそうそうに諦めよう。
つまり「マネ」をする事で、自分の中にある適正を見極める事が出来るのだ。

逆に言えば、うまくマネできた場合には自信がつきいい仕事も出来るはず。
自分が「コレだ」とピンときたことに関してはまずマネをしてみて欲しい。
そして、マネが出来たならそこから自分の考えを肉付けしてオリジナルを作って行けばいい。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
さっきの話と同じで、基礎を作ってから発展させていくのが一番即効性があるって事なんだね。

 

5.色々な顔を持て

誰でも最低2つの顔を持っている。
例えば、職場での顔と家庭での顔といった具合だ。
勿論、サークルや所属する先が多ければますますその顔は増えるだろう。

それぞれの顔は違った側面を持ち、人間はそのそれぞれを管理しながら生きている。

もしあなたがサラリーマンであれば、会社での顔とは別にアナタ自身の顔を持ってみるのはどうだろうか。
今持つ「不屈の営業マン」に「いいお父さん」という顔を新たに持ってみるのだ。
いくつかの顔を持つ事で、仕事とプライベートをうまくこなせるようになるだけではなく、人間的にも深みが出てくるだろう。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
なるほど。自分の中にいくつもの顔を持つ事で、自分の作業モードを切り替えてキャパを広げるって事か…

 

読後の感想

今まで志村けんは、コントのキャラクターのイメージが根強く、どんな人なのかがほとんど分からない人だったように感じていました。
しかし読後には、なぜ一人の人間としての志村けんを表に出さないのか、分かった気がしました。
それは、とことん芸人としての顔を貫き通し、芸人に徹するプロ意識の表れなのかもしれないという事です。

メディアから女好きな一面と、とてもシャイだとはうっすら知る事は出来ましたが、プライベートで様々な哲学について語る姿はとても思慮深い事がうかがえました。

世の中のほとんどには、今までの歩み(基礎)があり、そこからの発展も記録として残されています。
志村けんの遺した言葉は、私達が人間である限り、時代が変わっても変わる事のないものなのかもしれません。

しんえんちゃん
しんえんちゃん
普段はふざけてる親戚のおじさんから、きちんと話をされてるみたいな神妙な気分で読んでしまう自分がいたよ。おすすめ度★3.5!